妊娠出産のお話【腰痛の原因にもなる腹直筋離開について】

妊娠出産のお話【腰痛の原因にもなる腹直筋離開について】

こんにちは。

妊婦さん向けのコラムも３回目になりました。

鍼灸マッサージ師の田井です。

今回は産後の腰痛などにも深く関係する『腹直筋離開』についてです。

妊婦さんやママさんは耳にした事もあるかもしれませんが、それ以外の方はあまり聞いたことがないかもしれません。

実は妊婦さん以外にも肥満気味の方などにも起こりうるものになっていますので読んでいただけると嬉しいです。

腹直筋離開って何？

腹直筋離開を知るためにはまず腹直筋がどのような筋肉なのかについてお話する必要があります。

腹直筋は一般的に腹筋が割れる！と言われた時に主役になる筋肉です。お腹にあり縦方向に左右１本ずつついています。その左右の腹直筋は白線と言われる紐状の結合組織でくっついています。

腹直筋離開とはお腹が大きくなる事で左右の腹直筋が伸び、白線の部分で左右に開き離れていってしまう状態をいいます。

腹直筋離開になるとどうなるの？

うまく腹直筋が使えず腰への負担が増えてしまったり、また緩んでいる状態なのでお腹もたぷんと締まりがない状態になってしまいます。

通常妊娠出産に伴う腹直筋離開は産後６〜８週間で元に戻ると言われていますが、その期間中に無理して運動を行ったり、服圧がかかるような事を繰り返すと離開したまま元に戻らないことがあるのです。

ちなみに私が腹直筋離開がほぼ治ったのは１０週目くらいでした。

しかし実際は、１ヶ月検診が終わったら里帰りしていた人も自宅に戻り急に活動量も増え、また慣れない赤ちゃんのオムツ替えやだっこなどで腹直筋離開が戻るまでにも腰を痛めるリスクが高いのです。

実は私も２ヶ月過ぎた頃にぎっくり腰になってしまいました笑

ですのでまずは無理をしない事と、骨盤ベルトをしっかりする事が大切です。

またぎっくり腰をしてしまった後に寝た状態でドローインという呼吸法による腹筋を行ったところ１週間経った頃には痛みもなくなりました！

腹直筋離開は自然に元に戻るとものですが無理をして産後いきなり腹筋運動などをすると逆効果になる事もあります。

しっかり元に戻った頃に行いましょう！

では次回４回目は腹直筋離開が起きている時に腰痛になってしまった、また腰痛を起こさないようにどうしたらいいのかについてお話します。

また次回も読んで頂けたら嬉しいです。

田井