五十肩にそっくり?石灰沈着性腱板炎とは?
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五十肩にそっくり?石灰沈着性腱板炎とは?
こんにちは!
腰痛治療院 恩-ON-の院長の竹内です!
以前のコラムで五十肩とそっくりなもので腱板損傷についてお話しさせて頂いた事がありましたね。
今回もそんな五十肩や腱板損傷とそっくりな症状のでる疾患についてお話させて頂ければと思います。
どんな疾患かというと〈石灰沈着性腱板炎〉というものです。
名前だけ聞くと少し難しそうでとても重い病気のようにも聞こえますよね。名前の通り肩の筋肉である腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つをいいます。)が石灰化することにより炎症が起きる疾患になります。
人によっては肩が石灰化してる〜という人もいます。石灰化というと少し聞き馴染みもある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では早速この〈石灰沈着性腱板炎〉についてお話ししていきましょう。
症状は?
まずは症状についてです。症状は同じように腱板が原因となる五十肩や腱板損傷ととても似ています。
肩に痛みが出て動かす事が困難になります。特に腕を上げるような動きが難しくなり、可動域の制限も出るためので五十肩や腱板損傷などと似ていると言われるひとつにもなります。
特徴としては夜間に突然強い痛みが出てから始まる事が多く、痛みのために睡眠が十分に取れなくなってしまいます。
痛みが出てから1〜4週間は痛みの強い急性期、1〜6ヶ月は急性期ほどではないがまだ痛みの残る亜急性期、6ヶ月以上を運動時などの痛みがメインとなる慢性期と呼ばれています。
原因は?
肩の安定性を保つ筋肉である腱板にリン酸カルシウムが蓄積することにより炎症がおき痛みが起こります。
腱板の中でも特に腕を横から上げる時に使われる棘上筋に石灰化が起こることが多いとも言われています。またやや女性の方が起こりやすい傾向にもあり、30〜60代くらいの女性に多く見られる疾患の一つです。
実はしっかりとなぜ起きるのかという発生機序についてはまだ解明されていません。ですが、こういう人はなりやすいというリスク因子はいくつかあります。
加齢
遺伝
重いものをもつ仕事をしている人など、使いすぎ
糖尿病、甲状腺機能の異常、関節リウマチなどの持病を持っている
などがそのリスク因子になります。
また画像診断などで石灰化が認められても必ず痛みが起こるというものでもありません。石灰化が認められる人の35%の人に痛みなどの症状が見られるのでもちろん全く痛みのない場合もあるのです。ですので病院で石灰化していると言われても痛みなどがない場合は慌てず経過を見てみましょう。
治療方は?
治療方は主に保存療法を行う場合がほとんどになっています。保存療法とはその時に出ている症状に対しての治療やリハビリなどを表します。ですので急性期、亜急性期、慢性期ではそれぞれ行う治療が異なるのです。
痛みの強い急性期には炎症が起きているのでその炎症に対するものがほとんどになります。痛みが強い時には鎮静剤や抗炎症作用のあるものを使ったり、炎症を落ちつかるために幹部を冷やすなどを行います。
亜急性期にもまだ痛みがあるので痛みにより日常生活が妨げられないような治療がメインになります。慢性期になると痛みにより落ちた筋力や可動域などを元に戻すようなリハビリやマッサージなどを本格的に行っていきます。ただ慢性期から始めるとなると少し遅いのでその人その人の症状に合わせながらもう少し早めにリハビリなどは行う事が多いのもまた事実です。
私達鍼灸マッサージ師は主に痛みのために動かせなくなり落ちてしまった可動域を広げることや、使わない事により硬く萎縮してしまった筋肉を柔らかくし動かしてやすくすることを目的として施術を行います。
特に腱板の中でも石灰化が特に多く見られる棘上筋は肩を上げる際にとても重要なインナーマッスルの一つです。この棘上筋が上手に使えていないと肩を痛めやすくなります。ですのでもちろん石灰化による痛みの軽減を目的とした施術は行いますが、それだけではなく痛みが落ち着いた後の生活のために大切なインナーマッスルを使いやすく保ってあげるのもまた治療の目的の一つになってきます。
五十肩、腱板損傷との違いは?
では最後に五十肩と腱板損傷との違いについてお話します。
痛みの原因である筋肉が3つとも同じですがそれぞれ起こる原因が違ってくるのでそこで判断するのがいいと思います。
五十肩
→五十肩の場合は炎症の後に拘縮と言って筋肉が硬くなり動かせなくなります。ですので動かそうとすると硬く感じこれ以上は動かすと痛みが強くなりそう、、、と感じるのが五十肩です。
腱板損傷
→損傷の度合いにもよりますが、腱板が切れてしまっているときにはもう動かすための筋肉が役割を果たせないので、動かしたくても動かせない、、、と感じる事が多いです。力を入れたくても入らないという感覚に近いでしょう。
石灰沈着性腱板炎
→こちらは動きで判断というよりは多くは急に夜痛みが強くなるという痛みの出方がとても特徴的はのでそこで判断するのがいいでしょう。あとは遺伝もリスクの一つなので親族に石灰沈着性腱板炎の方がいらっしゃる場合も念頭に置いておいたほうがいいでしょう。
どの疾患にせよ痛みがある場合は強く出る事が多いので自己判断せずにすぐに近くの病院に受診されることをお勧めします。
いかがでしたか?
意外と五十肩かなーと思っている方の中にも腱板損傷や石灰沈着性腱板炎だったという方も少なくありません。
気になる症状がある人は一度詳しく調べてもらってくださいね!
ではまた次回のコラムでお会いしましょう!
腰痛治療院 恩‐ON‐院長 竹内 剛
著者 Writer
- 院長:竹内 剛
(たけうち ごう) - 取得国家資格:柔道整復師、鍼灸師
取得資格:日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(合格率10%ほどの難関資格)、
登録販売者(医薬品の95%の販売を行うことが出来ます)、
巻き爪認定セラピスト
趣味:食べ歩き、マンガ(抑制中)
得意な施術:腰痛、スポーツ外傷、肩の疾患(五十肩等)
ご来院される方へ一言:スポーツ障害はお任せください!!
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